森に浮かぶ家

敷地は畑と樹木に囲まれた、野鳥やリスもいる静かな立地環境です。しかし周囲から1メートル以上窪んだ盆地のような土地で、北側に樹木があることで風が抜けなく湿気の多いジメジメとした場所でした。クライアントの最大の要望は湿気でカビの生えない風通しの良い住まいにしてほしいという事でした。「盛土をして敷地の高さを上げるより、建物全体を浮かせてピロティにすれば、風が抜け湿気がこもらない上に、視界も開ける」。と提案しました。さらに湿気の原因となる樹木たちを味方につけ、室内から見ると森の中に住んでいるかのような窓の大きさや位置を計画しました。リゾートホテルのような雰囲気をとの要望に、内外観はシンプルなデザインとカラーコーディネイトで落ち着いていて高級感のある住まいに設えました。又生活に欠かせないSIC、パントリー、WIC等の収納には最大限のスペースを確保しました。猫ちゃんのためのキャットウォークがリビングのアクセントになっています。一旦敷地に入るとそこだけがまるで別荘地のような異空間になり、シンプルと快適を満たす、リゾートでくつろいでいるような、「森に浮かぶ家」となりました。